SMS(ショートメッセージサービス、ショートメール、short message service)は、携帯電話同士で短い文字メッセージが送受信できる世界標準のサービスです。ほとんどのスマートフォン・フィーチャーフォンでデバイスを選ばずに利用できるサービスであり、利用方法も簡単なため、様々な活用方法が生み出されています。
今回は世界で音楽番組・音楽イベントに貢献しているSMSの活用事例をご紹介します。
音楽番組とSMS(韓国)
韓国は日本に比べて日常的にSMSが利用されている国です。
そのため、視聴者参加型のテレビ番組においてSMSによる投票が行われるケースも多いのが特徴です。韓国で毎年12月に開催されているKBS芸能大賞では、「視聴者が選ぶ最高の番組賞」で生放送中のSMS投票を採用しており、全得点の40%を占める高い配点を行っています。
また、韓国の音楽番組では、それぞれの採点方法でアーティストをランキングする形式が一般的ですが、人気音楽番組6つのうち、4つでSMSを用いたリアルタイム投票を採用しています。
東方神起など海外からの支持も厚いアーティストが関わる際は海外からの投票を試みるファンも多く、一部規制の対象となっているケースもあるようです。
JKT48の総選挙とSMS(インドネシア)
JKT48は、秋元康氏が総合プロデュースしているインドネシアの首都ジャカルタを中心に活躍しているアイドルグループです。AKB48をモチーフにした姉妹ユニットであり、2011年9月にオーディションが発表され、同年11月にデビューしました。結成時は、フライングゲットやヘビーローテーションなどAKB48の人気ソングを歌い、高城亜樹、仲川遥香といった日本主力メンバーが移籍するなど、日本との連携が中心でした。その後着々いとインドネシア出身アイドルを中心としたメンバー構成によりインドネシアの文化に根差した現地化を進め、現在も活躍しています。
そんなJKT48の活動の中でもSMSは活用されています。インドネシア、フィリピン、タイといった東南アジア諸国は日本よりも日常的にSMSを利用している文化圏です。その利用者層の広さを活かし、AKB48グループで人気企画でありJKT48も実施している各種投票企画の投票手段として、SMSが使われています。
そして、本家・AKB48同様にJKT48でも選抜総選挙が実施されており、そこでもSMSを使用しています。2014年の第6弾シングルCD選抜総選挙においては、第5弾シングルである「Flying Get」をCDまたはダウンロードで購入するとシリアル番号が付与され、1票の投票権が得られます。(他、クラブ会員や劇場公演の観賞でも投票権は得られます)ダウンロード購入の場合は、SMS経由で購入し、シリアル番号を用いてSMSで投票が行われる仕組みとなっていました。2015年の第10段シングルCD選抜総選挙においても、第9弾シングルの“Pareo adalah Emerald – Pareo wa Emerald”を購入すると投票権が得られ、ダウンロードの場合はSMSで投票という前年を踏襲した形となっています。 また、JKT48 SMS Projectという企画も用意されており、SMSを用いてファンに向けてアンケートを発信し、結果を配信しています。
インドネシアでSMSが日常的に使用されていることに裏付けられた企画であることが想像いただけるのではないでしょうか。