「SMS認証」代行とは

携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使った本人確認手続き「SMS認証」を代行し、SNS(交流サイト)のアカウントを依頼者に不正取得させるような行為。

このような行為は立派な犯罪です。

実際に、京都府警サイバー犯罪対策課と城陽署は2022年7月25日までに、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で、神戸市の男子専門学校生(19)や東京都国分寺市の男子大学生(18)ら男女5人を書類送検しました。

私電磁的記録不正作出・同供用とは

私電磁的記録不正作出・同供用罪とは、人の事務処理を誤らせるために、電磁的記録を不正に作ることや、不正に作成された電磁的記録をコンピューターで利用できる状態にすることを処罰するものです。ゲーム会社の事務処理を誤らせるためにゲームデータを不正に作る行為や、その不正データを利用してゲームをプレイする行為は、この犯罪に該当するおそれがあります。

SMSによる本人確認手続きは、身分証明書等の提出を求めて、確認した本人が利用するのを想定して会員情報を作成しているため、本人認証に不正の意図がある場合この犯罪に該当するのです。

SMS認証代行がなぜ取り締まりの対象となるのか

SMS認証は、携帯電話のSMSを使って認証コードをやりとりする仕組み。SNSサイトなどの利用登録時に、サイト側が利用者の本人確認をするために用いられる。本人以外が代行すれば、偽名でサイトを利用できるため、犯罪の温床になると指摘されています。

実際の、上記の刑事事件化されたケースでは、不正取得したSNSアカウントの一部は、売春グループの誘客に使われていました。

SNS上での犯罪行為を助長するSNSのなりすましに加担していると判断されるため、取り締まりの対象となるのです。

軽い気持ちで行ってしまいそうなことですが、絶対にやめましょう。